第61回 数学『ここで差がつく場合の数』解説 | 家庭教師が伝授する具体的な成績アップの勉強法と秘訣を公開
第61回  数学『ここで差がつく場合の数』
解 説


 ひとり必ず1個はもらえるという条件から、ひとりの部員がもらえる球の数は、1〜4個である。これくらいならば、すべての場合を書きだしても答をだせる。
 ためしに、分け方をすべて書きだしてみよう。3人の部員をA君、B君、C君として、
A君、B君、C君がもらう球の数をそれぞれa個、b個、c個とすると、

 (a,b,c)=(1,1,4)、(1,4,1)、(4,1,1)、(1,2,3)、
         (1,3,2)、(2,1,3)、(2,3,1)、(3,1,2)、
         (3,2,1)、(2,2,2)

 分け方は以上の10通りとなる。

 すべてを書きだすやり方は、数が多くなると使えない。さあ、ここからが、覚えてほしい解法である。
 6個のピンポン球を1列に並べて、あいだを2本の線で区切る。たとえば、図1のように区切ったとき、左側の線の外側にある2個がA君のもの、2本の線の間にある3個がB君のもの、右側の線の外側にある1個がC君のものと考える。
 この考え方を使って問題を解いてみよう。
 線を引く場所は球と球のあいだだから、図2のように