第110回 英語『英語長文の読み方』文章の読解をすすめる | 動詞の解説に進む家庭教師が伝授する具体的な成績アップの勉強法と秘訣を公開
ふくろう博士のe-講座
第110回 英語『英語長文の読み方』

文の動詞について。
文の動詞は、単語の動詞とは違います。単語の動詞は品詞の「動詞」ですが、文の動詞は「述語動詞」ともいい、品詞の単語と区別しておいてください。  
はじめに「じょかんしんじゅ」と10回唱えたのを憶えていますか。「じょかんしんじゅ」は「女官真珠」ではありません。「助完進受」と書きます。これは「助動詞>完了形>進行形>受動態」を短縮してキーワードのしたものです。英語の述語動詞は、この語順で表現することになっています。
めったに現れることはありませんが、究極の形として、「助完進受」すべてが現れた文もあります。


The soccer game must have been being watched by many people in the world.
そのサッカーの試合は、世界の多くの人たちによって観戦されている最中だったに違いない。

構造を見ましょう。

   must     have     been     being      watched
助動詞+原型                                 <助動詞のお約束
           have+過去分詞                     <完了形のお約束
                   be +〜ing                 <進行形のお約束
                          be +過去分詞        <受動態のお約束
          haveの原型
                 beの過去分詞
                        beの〜ing
                                   watched   <意味を担う動詞

述語動詞は、一番左が時制を表し、左の単語が右の単語の形を規制することになります。不思議なことにこれを右から戻りながら日本語に直してゆくと訳せてしまいます。

   観    られて   いる最中   だった   に違いない
    ↑      ↑       ↑      ↑       ↑
動詞の意味  受身     進行形   完了形    助動詞
 watched    being      been     have      must     < 右から見てくださいね!



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